定年延長と定年退職

定年退職時の挨拶のやり方

定年退職の時には誰でも挨拶をすると思いますが、
その挨拶のやり方をみていると、本人の人柄がよく出るものですね。

普段は、人前でスピーチする機会があまりないような人であったとしても、
定年退職の時に限っては挨拶をしっかりとやりたいものです。

挨拶をしっかりやるためには、
まず、事前にスピーチ内容を考えておきたいものです。
そして実際に声を出して何度か練習しておくとよいでしょう。

スピーチの内容は、自分の周囲の人への感謝や励ましなどを
できるだけ自分の言葉で表現してまとめてください。

定年退職の時の挨拶については書籍などに例文がたくさんありますが、
決まりきった言葉の羅列だけでは、相手に気持ちは伝わりません。

例文を使う場合でも、自分の言葉に置き換えて、話すようにしましょう。

また、社外でお世話になった方に対しては、葉書やメールなどで伝えましょう。
定年退職の挨拶をするのも、社会人としての最後のけじめです。

その場合は、感謝の言葉と共に、定年退職の日付や会社名などを
忘れずに文章の中へ入れるといいでしょう。

この社外の人への挨拶文についても、
本などに掲載されている定年退職時の挨拶をそのままコピーするのではなく、
一行、二行くらいは、自分の気持ちを言葉にして書いたり、
イラストや写真を使ったりして、個性を出したいものです。
間違っても、定年退職する会社の悪口や愚痴などはダメです。

そういう文言は、相手を不快にさせるだけでなく、
自分にとってもマイナスになってしまうので機を付けたいことです。

定年退職の挨拶は、いわば、最後の大仕事ですから、
できるだけスマートに爽やかな印象を残せるように心がけてください。

定年雇用制がなくなるという社会的風潮の現代にあって、
また、リストラが横行する今の世の中ですから、
無事に定年の日を迎えて、そして回りの方々に対して
定年退職の挨拶ができるというのは幸せなことなのかもしれません。